お知らせ

お知らせ

整形外科で診る疾患

ばね指

指の曲げ伸ばしの時に引っかかる感じがしたり、バネのように指がはねたりする病気です。その際、痛みも伴います。放置すると、PIP関節(第2関節)が固くなって伸びなくなります。

指を曲げる腱がはれて、腱鞘という組織をスムーズに動けなくなるのが原因です。

治療としては、局所安静、外用薬、トリアムシトロンというステロイド剤の注射などをおこないます。ステロイド注射は打ち過ぎると腱や腱鞘が弱くなるので、34回注射しても治らない場合は腱鞘切開という手術を行います。外来手術で15分程度の手術です。

ばね指の病態(親指)。指を曲げる腱がはれて、腱鞘を通りにくくなっています。

 

 

 

手根管症候群

手がしびれたり、痛んだりする病気です.親指から薬指にかけてしびれること多く、明け方や、手を使いすぎた後などに症状が出やすいのが特徴です.男性より女性に多く発症します。症状が進むとさわったときの感覚がなくなったり、親指の付け根の筋肉がやせて物がつかみにくくなったりします.正中神経という手の神経が何らかの原因で手のひらの根もとで圧迫を受けることにより発症します。

手根管症候群には、原因のはっきりしない特発性手根管症候群のほか、手の使い過ぎや、手首の骨折に伴うもの、妊娠時に発症するもの、腎不全で血液透析をしている人に発症するものなどがあります。

診断には、診察のほかに筋電図という精密検査を行ないます.

治療は、安静が第一で、程度が軽い場合は飲み薬で様子を見ます.薬で治らない場合や筋肉がやせてきた場合は手術を行ないます.手術は神経の圧迫をとる手術で、入院する必要はなく、通常15分ぐらいで終わります.血液透析をしてシャントのある側に発症したものについては、シャントを潰さないために鏡視下手根管開放術という手術を行います。

手のしびれは、手根管症候群以外にも、頚椎の病気などいろいろな原因で生じるので、専門化にみてもらう必要があります.

手根管症候群のしびれの範囲(斜線)

 

 親指の付け根の筋肉が痩せて(矢印)、指先で物がつかみみにくくなった状態。

 

 

 

リウマチの手

リウマチは徐々に進行するため、いつの間にか指が変形して使いにくくなってしまいます。不自由さに慣れてしまって、治療の機会を逃してしまうこともしばしばです。また、腱が突然切れて指が伸びなくなってしまう状態(伸筋腱断裂といいます)も時々発生します。伸筋腱断裂は通常小指側から始まって、親指側の指の腱も次第に断裂していきます。

リウマチの手の変形や機能障害は患者さんによってまちまちなので、それぞれの状態に応じて治療法を選択します。薬物療法により、リウマチ全体のコントロールを行うことが第一です。初期の指の変形には装具療法などで対処します。

ボタンホール変形(上)と、カペナー装具(下)

 

スワンネック変形(上)と、指輪型装具(下)。

 

変形が高度になると、人工指関節置換術、関節固定術などを選択します。

 

リウマチの尺側偏位の変形。手術する前の状態。

 

 

人工指関節による手術。X線写真(左)と術後の手の状態(右)

 

伸筋腱断裂が生じた場合は早めに手術的治療を行って、機能を再建するとともに将来的な断裂を予防する必要があります。断裂の原因となる手関節に対してはソーベ・カパンジー法という手関節形成術を行い、切れた腱に対しては腱移行術を行います。