【終了/開催報告】市民公開講座「ひざ・腰がつらいあなたへ ~関節痛・腰痛と上手に付き合う方法~」

9月18日(木)に市民公開講座「ひざ・腰がつらいあなたへ~関節痛・腰痛と上手に付き合う方法~」を開催しました!

ひざ・腰がつらいあなたへ の様子

講師は、谷田部医師(整形外科部長)。
~講演の内容~
1つ目のテーマとして変形性膝関節症について、症状・診断・治療法を解説していただきました。
2つ目のテーマは腰痛について、疾患名・発症リスクを高める生活習慣との関連・治療方法についても解説いただき、膝と腰について幅広く学ぶ機会となりました。
会場からは多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。

Q. 腰の痛みがある。リハビリは受けられる?
 A. 当院のリハは主に入院患者さんが対象です。外来の場合は検査を行い、適応があれば開業医をご紹介しています。
Q. 変形性膝関節症で毎日重い荷物を持つと悪化する?
 A. レントゲンでの確認が必要です。初期なら運動療法も可能ですが、末期は生活制限が必要です。膝が痛い場合は無理をせず、サポーター等を活用するといいです。
Q. すり減った膝軟骨を入れることはできる?
 A. 軟骨は年齢とともに徐々に減り、再生はしないです。個人差や遺伝要因もあり、治療法はそれぞれ異なります。レントゲンで現状把握が先ずは必要です。。
Q. 膝の痛みは外反母趾が原因?
 A. 関連はあまりないですが、外反母趾で膝の痛みを訴える人も多くいます。一度診察を受けてみましょう。
Q. 変形性膝関節症の予防として足底板は有効?
 A. O脚傾向のある方は将来的に膝痛の可能性があります。軟骨が残っているうちに足底板を使えば効果的です。医療機関で装具を作ることを推奨します。
Q. 腰痛でブロック注射はどのくらいの間隔で可能?
 A. 仙骨ブロックは週1回、最大5回まで実施可能です。
Q. トアラセットを飲み続けることに弊害はある?
 A. 比較的副作用が少ない薬なので、処方量であれば継続服用は可能です。

当日は多くの患者さんが熱心に耳を傾けられており、「いつも診ていただいている谷田部先生のお話を直接聞けてとても有意義だった」との感想もいただきました。
膝や腰の健康について理解を深める貴重な時間となったようです。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
次回講演も多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

次回の市民公開講座は「血圧について(テーマ仮)」
講師は済生会神奈川県病院 総合診療部・循環器内科医長 松本医師です。
次回は11月20日(木)14時~15時 当院地下講堂にて開催を予定しています。
次回も是非ご参加ください!


ひざ・腰がつらいあなたへ

市民公開講座 開催情報
タイトル

ひざ・腰がつらいあなたへ ~関節痛・腰痛と上手に付き合う方法~

講師

整形外科部長 谷田部 拓 医師

日時

2025年9月18日(木)
14:00~15:00(開場13:30)

会場

済生会神奈川県病院 地下1階講堂